中年世代が幼少期に熱中した遊びの代表選手が、1983年に登場した任天堂のファミリーコンピュータだろう。

「スーパーマリオブラザーズ」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などの名作が誕生し、爆発的なファミコンブームが起こった。

　一方、いわゆる“クソゲー”といわれるゲームも数多く発売されたが、この度、自他ともに認めるクソゲー界の雄が復活するという。

《元祖クソゲーの名を冠する老舗ゲームブランド「サンソフト」が満を持してReturns！》

「いっき」（85年）や「アトランチスの謎」（86年）を生み出した老舗ゲームブランド「サンソフト」の復活が、運営元のサン電子から発表された。

「近年、レトロタイトルに関する要望をいただくことが多くなってまいりました。ファミコン時代のタイトルを現在のゲーム機にて遊んでいただきたく今回、復活という形で発表させていただきました。あえて復活としたのは、サンソフトのアンサーとして我々の原点ともいえるゲームづくりを再出発するという意味を込めております」（サン電子広報）

　同社YouTubeチャンネルで、VTuber（サンソフト之介）が、現在までの活動について、《大人の事情でアクティブでなかった》と冗談交じりで話したが、麻雀ソリティアゲーム「上海」を配信するなど、サンソフトブランド自体は継続していたという。

　江戸時代の百姓一揆を題材にした“キングオブクソゲー”として名高い「いっき」は、累計70万本を売り上げた人気ゲームでもあったわけだが、同社によると、この度、最大16人でプレーできる「いっき団結」としてPCゲームで復活（年内配信予定）。ほかにも、「ギミック」（22年冬）、「へべれけ」（23年）といったレトロゲームもリリース予定とのこと。

　現在、世界的にも注目の日本のレトロゲーム。サンソフトはゲームメーカーとして再び走り出すという。

　令和の時代に、かつて親しんできた中年世代だけでなく、若い世代からも支持を得られるのか。

日刊ゲンダイ
更新日：2022/08/25 06:00
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